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2007年11月30日 (金)

ママの還暦祝い(後編)

Gaikan1「あったよ、
仲居さんがシャンパンと一緒に持ってきてくれたよ。
ありがとう、お手紙 とても嬉しかったわ」

ここにたどり着くまでにあれだけイライラさせられたのに
この言葉を聞くとなぜか いらだちや不愉快な気持ちはスーッと消えてった。
それは やはり親子だからなのか、
それとも そのひと言で自分の計画が間違っていなかったという
自己満足からくる安堵感なのか。
そこらへんはあまり追求しないことにして
ママが私からのメッセージも とても喜んでいるということを私も素直に喜んでおこうか…
人生60年目にして、自分の歩んできた人生は間違ってなかった、
娘を産んでよかった、 と思ってくれたことだろう。(かなり勝手な想像だ)

私は物心ついた頃からしかママのことを知らないわけだど、
私が生まれる前にもいろんなことがたくさんあったんだろうな。
嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、つらいことも…
日々の暮らしの中では ほとんどの人が
うれしいことよりもつらいことのほうが多いだろう。
だからこそ、人から優しくされたり、ほめられたり、
ハプニングから生まれる小さなラッキーまでもが幸せだと感じられるんだと思う。
なんだかまた恩着せがましい話になってきたけど、
少し大人になってママの姿を見ていると素直にそう思えるんだな。
何かの拍子に過去を振り返ったり、今の自分を客観的に見れた時、
「私の人生、こんなもんかな?」
って思えたら、充分に幸せなんだろうね。
ありがとう、ママ。
ママの娘に生まれてこれて、私もうれしいよ。

話はもどって―

それにしてもさすが名の知れた高級旅館だ。
メッセージカードを部屋のテーブルの上にでも置いてください、と頼んだだけなのに、
還暦祝いということでシャンパンをサービスしてくださったスタッフの小粋なもてなしに
とても驚き、感激した。
2人が帰宅してたくさんの浮かれた土産話を聞いて、
シャンパンの追加料金はなかったことを確認した後、すぐに私はお礼の手紙を書いた。
ワケのわからない喜びと感動で言葉を選ぶ余裕はなく、
ただ感謝の気持ちを綴っただけの文章になってしまったが そのまま投函した。
すると数日後、返事が来た。
もちろんスタッフの直筆、筆書きだ。

「この度はご利用、ありがとうございます。
お父様も、お母様もたいへんお喜びのご様子で、私共もうれしく思います。
次回はぜひ、みなさまでお寄りくださいませ…」

上質の和紙に書かれた文面から、スタッフの優しく微笑んでる顔が見えてきそうだ。
これが本当の「極上のもてなし」というものなのだろうか。
部屋が広くてきれい、高級食材を使った料理、清潔でくつろげる風呂…
そんなのは取ってつけることができるサービスであるが
スタッフによる心づかいや粋なはからい、アイデアなどは
昨日や今日で身に付けたもので提供できるものではないだろう。

Photo一泊ひとり数万円、
二人で泊まったらウチの家賃ほどの値段がするが
それだけの価値は十二分にあるのかもしれない。
盆や正月、ゴールデンウィークのハイシーズンのリゾートホテルや大型旅館なんかでも数万払わなくちゃ泊まれないことを考えると、オフシーズンの平日に少し高級な旅館に泊まる方がかしこい選択だろう。
とはいえ、庶民は何か特別な記念日やお祝い事でもないと行けそうにないのだけどね。
もう少し歳を取って、落ち着きのあるいい夫婦になれたら
自分達のごほうびに 一度泊まりに行ってみようと思う。
十数年後の贅沢な一夜を夢見て、
今日もせっせと晩ご飯の支度をする私なのであった。

特別な日の思い出に みなさんも、一度ぜひ。

庭園の宿 石亭
http://www.bekkoame.ne.jp/i/an_an/index.html

<最後に>
3日間にも渡って長々とヘタクソな文章を書いてしまいましたが
ここまで読んでくださってありがとうございました。
これからも面白いネタがあれば書いていこうと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

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